横山オリジナル集合断熱煙突施工 美瑛町ロウネナイベースの薪風呂
RONENAI BASE(ロウネナイベース)の薪風呂
美瑛町の朗根内(ろうねない)という集落にポツンと佇む三角屋根の建物
今の時代なかなか珍しい薪風呂が体験できるお宿があります
これほどきれいな薪風呂は初めて拝見しました。
この薪風呂が2部屋ありまして2つの薪風呂に繋がる煙突でうまく燃焼出来ないとのことで
取替工事の依頼でした。
横山オリジナル 集合断熱二重管施工
では、せっかくの素晴らしい薪風呂を快適に使用できる様にする為に煙突の取り換え作業開始です。
元々2本のシングルスパイラル煙突をそれぞれの薪風呂で使用していました。
なかなか煙が引っ張らない原因としては先ず煙突の高さが足りていません。
日本暖炉ストーブ協会での規格で見てもこの環境なら900mm以上は屋根から上がってないといけませんが、これはあくまで最低限。
ここから更に横引きの長さと、屋根の高さ、雪が積もることを考慮して施工しないといけません。
それからシングル煙突だということが大きく関係してます。
煙突から放熱した分、煙の温度は確実に下がります。
温度が上がらないと吸い込み(ドラフト)が起きにくく、薪が不完全燃焼し可燃性が残るタールとして煙突にこびり付きます。
このタールが詰まりや、煙道火災の原因となるので非常に危険です。
という訳で野外の煙突は断熱二重煙突で屋根から約3m立ち上げました。
それだけの高さを支持するのに架台を取り付け支えます。
そして、ここからが横山でも初の試みになる2本の断熱煙突の結合作業。
高価な断熱煙突を2本立ち上げるのでは無く、1本にまとめることで金額的にも見栄え的にも無駄を減らしました。
写真は上から見た様子です。
ヨーロッパの方ではこの方向は一部禁止されていたりしますが、北海道では集合煙突というものが
昔から利用されてきた歴史があります。
1本のブロックや煉瓦で積んだ煙突にストーブを複数繋げるというものでその為に大事なのは
主管の太さ。
煙の流れは川の流れに非常に良く似ていますが、主流は必ず支流よりも太くその逆は絶対にあり得ません。
そこで、異形ジョイントを特注し150Φmmから200Φmmへ太く変換しました。
北海道ならではの集合煙突の文化を知っていたからこそ全く問題無いと判断しました。
”大人の秘密基地”で北海道の自然を堪能!
煙突施工後にお話を伺ったところ、以前とは比べ物にならないほど快適に使用出来る様になったとのことでした。
実はこちらのお宿には薪風呂だけではなくサウナも2部屋完備されてます。
熱源はもちろん薪で、ロウリュが出来るフィンランド式サウナです。
薪風呂も水風呂も大雪山の伏流水を使用しており繊細な肌触りの水だそうです。
ラウンジスペースは薪ストーブで暖をとっており、正に薪をフル活用しております。
オーナーご夫妻はスノーボードと自然をこよなく愛するお二人で、スノーボードの
レンタルもやっています。
https://www.chillnn.com/17e34929b6a25d
自然志向の高い方にとってはたまらない施設となってますので
是非、本物の薪風呂とサウナと大自然に癒されに来てください。