これも北海道の文化!レンガ煙筒の補修作業 ~技術は身を助ける~
・レンガ煙筒の劣化、崩れ
今シーズンは大雪の関係で集合煙筒の倒壊が相次いで発生しました。
その中でもちょっと珍しいお仕事をご紹介。
北海道ならではの集合煙筒はブロックが大半ですが、レンガを積み上げたレンガ煙筒も存在します。
こちらに初めて煙突掃除にお伺いしたのは冬の真っ只中。
屋根に雪も積もり何とか煙突まで登ったら、レンガのセメントが取れて上部2段程は乗っかってるだけの状態。
目地はすかすかで
もっと驚いたのは上部1mほど土管が無い
本来コンクリが入るはずの部分は、さらさらの砂でした。
煙突掃除の前に先ずはその乗ってるだけのレンガを取り除く作業から始まったのを今でも鮮明に覚えています。
・レンガ煙筒の修復・補修作業開始
作業の前に先ずは足場の確保。
勾配のきつい屋根上にもこの通り、自分達で足場を組みます。
土管が見えるとこまで解体し、
この日は煙突を生業として半世紀(50年)の我らが社長、横山愛慈が積み上げます。
因みに本人もレンガ煙筒施工はかなり久しぶり。
寸法違いのレンガはその場で割っていきます。
(今回初見の自分はダイヤモンドカッターで切ると思ってたので若干驚きでした)
当たり前ですがブロックの煙筒よりレンガの一個一個が小さいので倍以上の時間がかかります。
レンガの住宅なんて職人がどれ程の労力をかけてるのか、創造しただけでリスペクトしかありません。
最近「足が痛いから屋根に登りたくない」と言いつつも、
やっぱり煙突を積んでる時のボスは生き生きしてます
スカスカになった目地入れは自分も手伝って、
はい、完成!
北海道もまだまだレンガ煙筒が残ってるのでこの技術もしっかり継承して
北海道ならではの文化、味のある風景を残していきたいと思っております。