オホーツク地域の薪ストーブと煙突掃除(北見市・網走市・紋別市・雄武町・遠軽町・湧別町・佐呂間町・津別町)
オホーツク地域で増える薪ストーブ&煙突掃除難民
北海道の北東、北は雄武町から南は斜里町までのオホーツク海沿岸に位置するオホーツクエリア。
冬には流氷がやってくる地域として有名ですが、
近年の地球温暖化によりオホーツク海の流氷面積は、過去40年間で30%減ったとのこと。
流氷の下には高濃度塩分の海水が形成され、
そこで栄養を蓄えた魚介(ホタテガイや毛ガニ、サケなど)は特別美味しくなります。
なので流氷が減少することは北海道のみならず日本の漁業にとって大打撃となり、
地球温暖化の影響が身近に感じれる地域と言えます。
そのオホーツク地域ですが、専門の薪ストーブ業者や煙突掃除業者が存在しておらず
ここ数年で煙突掃除や薪ストーブ設置の依頼を受けることが多くなってきました。
旭川からなら北ICから遠軽ICまで無料の高速が伸びているので、
遠方ではありますが煙突掃除、または薪ストーブの設置をお願いしたいけど
どこにお願いしたらいいのかわからないという方の為に、近年実施したオホーツクエリアでの
仕事を一挙ご紹介させて頂きます。
遠軽町 バイオマスボイラー煙突掃除
先ずは遠軽町丸瀬布のこの煙突の掃除から
(会社名は1次会社直の依頼では無い為控えさせて頂きます)
こちらは毎年ご依頼いただいてまして、22mの単独でそびえ立つ煙突のてっぺんまで
既存のタラップを登って作業しておりました。
我々”筒師”の間ではここさえ登れたら大概の高さは怖くなくなるという鬼門の様な
存在でした。
筒師女子こと事務の山口佳子も入社した年に一度手伝いに来ました
現場の見学としては衝撃的な体験だったことでしょう・・・
現在は安全を考慮して高所作業車(27m)での作業をしておりますのでご安心ください。
因みに筆者(設楽照久)は元々通信の仕事に携わっており、高所作業車の免許を保持。
日々通信線の接続工事をしていたのでバケット車の扱いは心得ております。
心なしか特にオホーツクの方でこの高所作業車の出番が多く、この先も高頻度で登場します。
雄武町 薪ストーブと煙突施工
オホーツク最北の町、雄武町では薪ストーブを設置しました。
北海道は特に地面が凍れる(しばれる)為、基礎を設置する場合は凍らない深さまで
掘る必要があります。
平屋でメーカー品の部材では煙突の高さが十分に確保出来ない為、架台を取り付けました。
ストーブはライス社のQ-TEE2C‐US
とにかく炎が綺麗に見えるのが特徴でして猫ちゃんも見入ってます
ワンちゃんと猫ちゃんも仲良くこの通り(笑)
「火をを囲むと争いは起きない」と昔からの言い伝えを耳にしますが、
動物たちも例外では無いようですね
網走市 煙突掃除
日本唯一の監獄博物館「網走監獄」で有名な網走市では
煙突掃除を行いました。
先ずこちらは個人宅の集合煙突の煙突掃除です。
薪ストーブを使用してるお宅で、上からの写真ですがタールが完全に詰まってました。
北海道ではホームセンターで販売されてる薪ストーブを自分で集合煙突に繋げて使用してる方が
相当な数で存在します。
私達「筒師」は北海道で唯一の専門の煙突掃除屋なのでその様な煙突掃除ももちろん承っています。
タールが酷い場合は社長横山お手製の秘密兵器の出番です。
2月でしたので屋根からは流氷が見えました。
手強いタールと格闘してる間に雪が降り別世界になってしまいました。
煙突掃除屋あるあるですが屋根で作業してる間に雪が降ってきて降りれなくなるということが
長いこと経験を積んでると稀にあります。
この日は梯子まで1mほどの距離でしたが安全を期してロープを掛けて降りました。
更に仕上げに電動ドライバー&チェーンで表面のタールを落として
これだけ煤が取れました。
こちらはホテルの重油ボイラーの煙突掃除です。
このような大型施設のボイラーも長年使用すると煤や煙突のインナーの膨張などで煙道が
塞がってしまい、ある日突然膨張したインナーの塊が崩れボイラーが使用できなくなるという
施設にとっては大きな損失となるケースも存在します。
煤の量がこんなことになる前に5年から10年間隔での点検清掃をお勧めします。
北見市 薪ストーブ&ペレットストーブ設置
玉ねぎ日本一の生産量を誇る焼肉で有名な町、北見市。
面積は北海道で最も広く、端から端まで110kmもあります。
最西に位置する留辺蘂町(ルベシベ)では薪ストーブを設置しました。
機種はネスターマーティンのTQH‐33
なんと燃焼室が回転する薪ストーブです。
こちらから動画をご覧になれます👇
https://youtube.com/shorts/v6_yTkMAxyY
北見市上ところにはバーモントキャスティングスのアンコールを設置。
ストーブはショールームの展示品でしたので当社オリジナルの鹿の角ハンドル付きです。
住宅はご主人様がセルフビルドに関わり凡そ3年がかりで建築。
薪ストーブは当初から計画してたので待望のお出迎えとなりました。
ペレットストーブもオホーツク地域では私たちとして初めての設置がありました。
サウナの世界No,1ブランドHARVIA(ハルビア)のショールーム「AMIKIT」(アキミット)
を構える三九開発(株)様の休憩所にトヨトミのmimiを設置。
CLT(Cross Laminated Timber)という
木材の木目を直角に接着したパネルを利用した建物を地元のカラマツを使用し三九建設(株)様で建築。
オホーツクの森林面積は総面積の72%もあります。
CLTは木材の新たな利用方法として注目され、旭川だと北の森づくり専門学院、当麻町は役場と郵便局を
CLTで建築しております。
耐震性、耐熱性、防音性、そして以外にも耐火性が非常に高いという優れものです。
紋別市 薪ストーブ設置&煙突掃除
「流氷のまち」として知られ、流氷を砕いて進む観光船「ガリンコ号」で有名な紋別市。
その流氷を一望出来できる紋別山の頂上に位置する「Cafe&Works. NAKAJIMA」様に薪ストーブを設置しました。
写真は一年使用してからの煙突掃除の様子です。
我々「筒師」は煤での汚れはもちろん匂い対策にも配慮しており、
掃除機を使用する際はご覧の様に本体を外に出して
ホースを延長してストーブのメンテナンスにあたります。
お店では種類が豊富なカレーやデザート、本格的なコーヒーを提供しております。
ここは「市営大山スキー場」の頂上でもあり同敷地内の「オホーツクスカイタワー」からは紋別の街とオホーツク海が一望出来ます。
私達も掃除終わりに満喫させて頂きました。
紋別市と津別町 バイオマスボイラー煙突施工&煙突掃除
地域資源である木質バイオマスエネルギーに力を入れている紋別市と津別町では
バイオマスボイラーの煙突施工に携わらせて頂きました。
紋別は6機基、津別では2基で計8基分の煙突を施工しました。
こちらは紋別の現場にて、
ここでも高所作業車の出番です。
煙突は8インチ(内径200Φ)の断熱煙突を使用しております。
ここからも遠くに流氷が見渡せました
煙突屋にしか見えない景色は格別です。
ボイラーの配置の関係で横引きはかなり長いですが
縦煙突が長いのとボイラーの性能がいいのでこれでも問題無く燃焼出来てます。
ボイラーはオーストリアの大手メーカー「froling」社。
薪ストーブやペレットストーブ同様、木質燃焼機器の分野では欧州が格段に進んでおります。
木質チップは地元の森林組合や林業を営む会社などが製造、配達をします。
エネルギーだけでなく地元で雇用が生まれたりと、全てが地産地消となります。
当然定期的なメンテナンスや煙突掃除も必要になります。
総面積の86%を占める森林を保有する津別町では
木と遊びながら触れ合える施設、つべつ木材工芸館「キノス」にバイオマスボイラーを導入しました。
その後は津別町図書館のバイオマスボイラー煙突施工に携わらせて頂きました。
津別町は「愛林のまち」として地域での循環型社会の構築に積極的に動いております。
湧別町 煙突掃除
かみゆうべつチューリップ公園で有名な湧別町では
こちらの公園の施設「ふるさと館JRY」の重油ボイラーの煙突掃除を承りました。
こちらもまたまた高所作業車出動です。
灰出し口が天井裏にあり大がかりな養生と作業になりました。
横引きも長いので煙突内に侵入しての作業となりました。
当時1年目の奥山澪くんもこういう具合になりました。
こちらの施設は北海道開拓の礎「屯田兵」の博物館でして、薪ストーブの歴史も展示してました。
1950年代~1960年代に石炭から石油にエネルギーが移行していった「エネルギー革命」
そんな石油もいずれ枯渇するのは目に見えていて、ヨーロッパでは既にほぼ使用されなくなってます。
(イタリア在住の知人に聞いたところで1ℓ250円ほどだそうです)
私たちも来たる「エネルギー革命」の一端を担ってると考え、より良い再エネルギー暖房の提案が
出来るよう、広い世界から技術を学ぶ責任があると捉えています。
佐呂間町 煙突掃除
最後に北海道で一番大きな湖「サロマ湖」に面する佐呂間町。
佐呂間町役場の重油ボイラーの煙突掃除を行いました。
横引き煙突の点検口を開けたらこんな状態になっておりました。
公共施設は煙突掃除も予算組みをしないといけないので尚更、計画的なメンテナンスをお勧めします。
佐呂間町といえば毎年サロマ湖100kmマラソンが開催され、私も10回完走(サロマンブルー)を目指して
毎年出場しております。(写真右は応援に駆けつけてくれた社員の佐藤託磨)
背中に「筒師®」マークを背負って挑んでます。
今年で7回目なのであと4回、果たして体力と気力が持つかどうか・・・
以上、オホーツク地域の仕事ギャラリーでした。
この地域だけでも千差万別な仕事のご依頼を頂けて非常にありがたい気持ちと同時に、
たくさんの方が依頼先が分からず困ることが無いよう、使命感の様な気持ちから
お伝えさせて頂きました。
お困りの際は私達「筒師®」にお任せください。