「筒 師」商標登録になる

たかが二文字。されど二文字。
この文字に生涯を賭けた男こそ、横山愛慈だ。

若き日、煙突掃除の帰り際「お兄ちゃん、こんな仕事しかないの?」と蔑まれた。
その一言が職人魂に火をつけた。まさにターニングポイント。
「俺は日本一の煙突職人になる!若者が憧れる仕事にしてみせる。」横山愛慈 ベンツ作業車をベンツに乗り換え、その志し一筋に走ってきた。
「北国に住む人の冬の暮らしを守る」一貫して変わらない仕事のテーマである。

「煙突は煙を通すパイプではありません」
「煙が通る道なのです」と横山は言う。
その道を創ってあげるのが「筒師」なのだろうか。
その仕事振りを評価してか、多くのメディアも注目した。
借店舗ながら店を開いた。
「薪ストーブは煙突が命です」煙突屋のストーブショップ誕生。
不慣れなデジタルのペレットストーブにも挑戦したが、何年経っても1台も売れなかった。
2013年、家庭の事情で建設機械メーカーを退職した、病みあがりの義弟を誘った。
「リハビリのつもりでウチに来ないか」
小さい倉庫で、大きい夢を語り合った。
その夢を実現させたいと義弟は本気で思った。歯車がかみ合った。
設楽英典頼もしい青年がやってきた!待望の後継者達だ。
春夏秋冬、現場で悪戦苦闘し、実力を磨いてペレットストーブのメッカ・イタリアまで行ってくれた。日本の若き「筒師」達、煙突掃除の聖地【サンタマリア・マッジョーレ】まで足を運んでくれた。
2020年4月、たくさんの皆様のご縁とご協力で新社屋&ショールームオープン。
オープン初日は、朝早くからお祝いのお花を積んだ軽トラックが並んだ。
その光景と感激は一生忘れない。
そして「筒師」(現場チーム)は若人4名の2班体制。
少しは若者の憧れる仕事になったかな(笑)
chimney sweep womenめんこい「筒師」女子まで入社してきた。

誰も予想しなかったコロナ禍の2年を乗り越えて、新社屋3年目がスタートする。
あの借り店舗の狭い倉庫で義弟と語り合った夢。
・必ず後継者を見つけて育てる。
・その後継者のために、地域の一等地に店を構えて堂々と営業する。
・電話番号は絶対変えない(笑)

「筒師」の商標登録証が届いた時にしみじみ思った。
「夢」は全て叶ってる。
最近良く言われることがある。
「横山さん、あんた本当に良い仕事に就いたね」

これこそ最大の賛辞、これからも「筒師」に恥じない仕事と生き様を決意した。

 

Follow me!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください