鋼管煙突177kgをクレーンを使わず設置完了!
旭川の家具工場(株)クリエイトファニチャー様にて、焼却炉計3台の煙突を交換しました。
木工所は大抵、断熱性が無い広い工場を余りある廃材をふんだんに使って暖をとる為、その熱と大量に出る煤を想定した煙突が無くてはなりません。
こちらが交換前の写真。
内径140Фの煙突を室内で高く立ち上げて設置されていました。そしてトップはH笠。
案の定頻繁な煙突掃除が必要で、横煙筒は高い位置に登らないと掃除ができなくて大変だったそうです。
外は下から掃除してもH笠の横に詰まってしまい、結局高所作業が本職ではない従業員が屋根に登り掃除せざるおえなかったそうで。
そこで今回取り付けたのは内径200Ф、厚さ5.8mm、総重量177kgの鋼管煙突。
2本組で分けても91kg+86kg。
笠はシンプルな丸笠。
これを立ち上げて持ち上げるには人力じゃまず無理。
でもクレーンで吊るには予算が掛かる。
そこで活躍したのが1tチェーンブロック。
ガラガラガラガラとチェーンを引っ張る音と共に、ゆっくりだけど確実に持ち上げる事ができます。
中間は溶接で接合し、
この重さに耐える架台と支持金具でがっちり固定し完成!
中煙突は限られた予算の中柔軟に対応し、切断して再利用しました。
煙突で一番大事なのはメインの縦煙突です。
今日の横山語録「煙の流れは川の流れと一緒」
本流の川がしっかり流れていないと枝分かれした支流が洪水してしまうのは当然のこと。
なのでなるべく抵抗なく真っ直ぐスムーズに抜けるにこしたことは無いんです。
最後の出口(笠)も同じ。
これで煙突掃除をする頻度も危険性も少なくなり、最後にお決まりのセリフが言えるのです。
「安心して焚いてください!」